豚革は、東京を代表する皮革素材です。
伝統工芸などものづくりが盛んな街、墨田で加工したものです。
(ちなみに弊社も墨田にあります。)
墨田は、世界でも有数な産地です。牛皮はアメリカなどから、食肉の皮を腐らないように塩漬けの状態にしたものを輸入し、皮を製品として使えるような状態の
革として加工(皮を鞣すと言います)することを日本で行う場合や、仕入れも加工もすべて外国産であることが大半です。
それに比べて、豚革は100%国内自給できる貴重な資材です。
左が豚革の肌で、右が牛革の肌です。
シワとは別に、3つの毛穴が開いているのが分かります。
[吸水性・放出・乾燥性に優れている]
革といっても、豚革の他に、牛革、鹿革、羊革、ヘビ革、トカゲ革など様々あります。
一般的にバッグなどに使われやすい牛革と比較して、豚皮は、吸湿・放出・乾燥性に優れているという点があります。
これは、豚皮には可愛らしい3つの毛穴が裏まで貫通しているという特性からです。
この特徴は他の革には見られません。
この3つの毛穴があるからこそ、水分を含んでも外に出しやすく、乾燥しやすいので、洗濯する素材として適していると言えるのです。
左が豚革の断面で、右が牛革です。
豚革の方は、牛革に比べて、毛穴が太く、皮の下層まで貫通しているのが分かります。
[軽い]
豚革は、牛革に比べて、軽い素材になります。
[環境に配慮]
皮は、食肉の副産物なので、レザーを確保することで、動物を殺すこともありません。
革小物を使うこと自体が環境に配慮しているということです。
[取り扱いの豚革に関して]
クロームなめし、タンニンなめし、クロームフリー、白なめしなどで仕立てた豚革を取扱いしております。